MGO専焼エンジン搭載船2隻を発注

2022年04月19日

 MOL CHEMICAL TANKERS PTE. LTD.CEO:佐々明、本社:シンガポール)は、株式会社ジャパンエンジンコーポレーション(社長:川島健、本社:兵庫県明石市、以下「J-ENG」)が開発した新型のMarine Gas Oil(以下「MGO)専焼エンジンを搭載したケミカルタンカー2隻を下ノ江造船株式会社(社長:田中章夫、本社:大分県臼杵市)へ発注致しました。

MGO専焼エンジンは、J-ENGが独自に開発した層状水噴射システムを使用し、MGO専焼とすることで燃焼を最適化させ、窒素酸化物(NOx)排出量を抑えつつ、二酸化炭素(CO2)排出量の削減を実現します。

CO2排出量は従来型の主機を採用した船舶より約3%の削減効果が見込まれており(当社試算)、商船三井グループがサステナビリティ課題として取り組んでいる「気候変動対策」「大気汚染防止」に貢献するものです。また、その他においても以下の特徴を備えています。

 

● EEDI Phase 3を達成
従来の同クラスエンジンより燃料消費率を約5%削減(J-ENG社内比)することにより、EEDIPhase3に先行適合します。

オペレーションの簡易化
VLSFOに比し高品質であるMGOは使用に際して加熱する必要がないため、燃料系統がシンプルな構成となり、燃料補油・切替時の燃油混合トラブルリスクを低減します。また、重油加熱器の装備及び機器メンテナンスが不要となります。

 メンテナンス作業の負担軽減
安定した燃料品質により燃焼室部品のメンテナンス間隔の延長が可能です。
スラッジによる汚損頻度減少に伴い、燃料フィルターの開放整備頻度減少も期待されます。

 

【本船概要】

全長:約136m
全幅:約22.5m
型深:約11.5m
載貨重量トン:約14,900MT

 以上